私の中の海へ

日々、心にひびいたことばや詩を。

せめて、りんごを

月曜日から国語の時間にすべての中学生に
「100マス作文」を書いてもらっている。
題材は自由。制限時間は3分。
最後に100マスの内容を575にする。

日によって書ける日も書けない日もあっていい。評価はしない。
文字数の抵抗をなくし、「書くことがない」わけではないことを発見し
見巡りのことに気を配る。そのための試み。

月曜から金曜まで。それが1年の自分史につながるように。
…ということで、生徒に書かせている私もブログ更新せねば。

今日の1年女子の作文の一部。

   今日もママがお弁当を作ってくれた。
   きっとほっぺたが落ちるくらいおいしいんだろな。

「ママではなく母」「ほっぺたが落ちる」は紋切り型…なんて言わない。
そこに幸せな親子がいる。

昨日の1年女子の作文。同じく一部。

     今日はお母さんがお弁当を作るのをあきらめた。
      スーパーでおにぎりを買って学校に行った。
      せめて、りんごくらい持たせてくれればいいのに。

まるで翻訳小説のよう。
帰国子女と思えば納得がいく。

明日は、どんなフレーズが待っているだろう。

雨の匂い

春の天気はかわりやすい。
朝はよく晴れていたが、夕刻ひどく冷え込んできた。
職員玄関を出て駐車場に移動しようとしたとき
ちょうど生徒玄関から出てきたひとりが
「あ、雨の匂いがする」といった。

今日は、コスモス五月号が届いた。
次の一首が目に留まる。

   エスプレッソコーヒーの濃さの夜になる下北半島きさらぎの夜

青森(むつ市)の斉藤倫子さんの歌。
もう故郷と呼べないほど、私には下北が遠くなってしまった。

明日は嵐とか。
こよいは風ひとつなく、しずか。

たんぽぽ

また、しばらく更新できなかった。
「頑張る」と反動がやってくる。

週末はそれなりに忙しい。
少し離れた農産物直売所にでかけ
野菜を数種、おから400g50円×2袋を仕入れる。
帰って、おからをスープと塩昆布で炒る。相当な量になる。
これを冷まして冷凍。けっこう疲れる。

あとは、ズッキーニの規格外のもの数本を100円で購入。
1キロ500円の鶏胸肉を買い、トマトで煮込む。
洗濯3回。掃除1時間。

それでも休日はいい。
明日からまた始まる。花も咲き始めた。

   たんぽぽと小声で言ひてみて一人   星野立子  


青春

中高の入学式が無事に終わった。
高校新入生は2001年、2002年生まれ。
入学式での宣誓では「未来をひらく」をキーワードとしていた。
今日は、詩のみ。


   青春
                サムエル・ウルマン
                 (作山宗久 訳)

青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気
やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うときはじめて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君にも我にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲嘆の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。


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